周りの知人に、お店をやるって言いふらしていた私。
何でも人に話すものです!そのおかげで、
実はオープンする前にもうすでに、
友人からの紹介でドレスを決めてくれたお客様がいた。
今でも初めてのお客様をよく覚えている。(お二人はお医者様のたまごでした)
そのお客様が、また次のお客様を紹介してくれて(看護士さん今も仲良くしています)
よくまあ、数も少ないドレスの中から選んでくれたなと今は思います。
オープンしてからも、なぜか不安はありませんでした。
普通なら、お客さんが来なかったらどうしようとか・・・
家賃が毎月払えるのかと・・・
きっと考えるでしょう
でも私は違っていた!
もし大量にお客さんが来たらどう対応しようかとか・・・
売り上げが爆発したら、どう使おうかとか(ドレスを増やさなくてはと・・・)
そっちの方ばかりで、(無知って幸せ!)
とにかく、プラス思考な私でした。もちろん怖くはない。
そんななぜか楽しい私だったので、もちろん悲愴感はないはずだから、情熱だけは満ち溢れていた。
接客も自分が自信をもって進めるドレスだけは、ちゃんと妥協はしない。
実際、当時はいわゆる貸衣装業界は、ドレスはかなりダサかった。
ルーチェのドレスは新鮮に感じられたと思う。
私は、フランスとイタリアのドレスを取り扱い、そして、
レンタルと変わらない価格で販売するという専門店でスタートした。
やはり、当時はめずらしいので、ドレスの良さは、数じゃなく、質でわかってもらえたのかなって
思っています。だってドレスに惚れ込んでやったんだから、いいドレスに決まってる!!
そこだけは、自信あって譲れない。
そんな思いでアトリエルーチェをスタート!!
お客様に助けられ、教えられ、
いつの間に、自分の理想とするお店に変わっていく。
私は夢中だった。自分の感覚を信じて、
あの頃はすごい集中力を発揮していた。
こんな私でもお店ができました!
まだつづく・・・
昨日、ご来店のお客様(彼)が私のブログをみているということで、
お互いちょっと話が盛り上がりました。
恥ずかしながらも、みてもらったことがとてもうれしかったです。
それがまた来店に繋がったということは、
ブログの持つ意味も改めて考えさせられました。
私の開業への道のりも読んでいるということで、
男性の方は、こういうところに着目しているのかなって思いました。
そういうわけで・・・
未完成の開業への道のり、また続けなくては・・・と・・・
後押ししてくれたように感じ、続きをかきます!
AtelierLuce の店舗
私が決めた物件は多治見市光ヶ丘にある集合店舗の2Fにありました。
16坪で家賃は15万(共益費、P代込)でした。
15万の家賃なら、月に1着出ればいいやってまた単純計算する私・・・
大家さんとの面接らしきもあったので、また女性である私に貸してくれるのか、
とても心配ではあったが、なんと!相手も女性社長だったので、
今思えば、そこは空いていたので、誰でもよかったかもしれないが、少なくとも
私のやる気に対して、多少は評価してくれたかも・・・
正直私がどこまでやれるかなんて誰もわからなかったかもしれません。
でもなぜか、私は必ずやれる!やってやる!しか思い浮かべず・・・
それがすべて私を動かしていた。本当に無謀!!
開業資金はやはり自分が考えてた以上にオーバーするものです。
内装費用、仕入れ以外にも
家具、机、エアコン、看板、鏡、電話、FAX、名刺、掃除機、アイロン、等々・・
もう1軒家を増やしたみたいな感覚なので、当たり前ですが、結構その費用がバカにならない。
広告宣伝費もありますので、一気にお金は消えてしまいます!!
それでも、借金はしたくないので、自己資金だけでどうにかしたいわけです。
どんな見積に対しても、私は値引き王!!になって、
いいものを安く手に入れたいです。妥協もあまりしたくない。
なんかとてもいやらしい人間になってしまったようで・・・でも開き直る。
それでも、お金は出せないものは出せないから、
もう恥じも何もありません。限られた資金の中でやるしかありません。
それが私のハングリー精神の始まりでした!
私はお店を開きたい、ただそれだけ!
物件も決めてしまった私は、いよいよオープンに向けて、
ドレスの勉強です!
友人のお店に行って、私自身がお客さんになって接客してもらった。
そして私も接客する。いろいろ友人からアドバイスを受ける。
その頃学んだこと、今でも私のモットーになっている言葉がある。
夢を売る・心を売る・感動を与える
プロとしての自覚を持ち、自信を持ってドレスを進める。
一生のうちで一番きれいな瞬間に、気に入ったドレスを着て輝いてほしい!
記念すべき2000年3月18日に
アトリエルーチェをオープンしました!
資金も経験もない私は、周りの友人知人に助けてもらいながら、
勢いだけで、本当にお店をオープンしてしまいました。
つづく
開業への道のり、続きです。
主人から了解をもらった私は、早速店舗の契約にかかります。
家賃以外に、管理費、駐車場、敷金、礼金など、思ったよりはかなりオーバーしそうですが、
とりあえず、内装の見積を依頼する。(2社ほど)
OL時代の知人(建築会社社長)にも依頼。
どこも300万円以上の見積である。(仕入れなど入れて全部の予算は300万しかない私)
ここで壁にぶち当たる。(当たり前である)
世の中はそうは甘くない(わかっていてもやりたい私)
ドレス仕入れ代150万円ぐらいしかない(ドレス10着からのスタート)
単純計算すると・・・
内装はどう考えても150万円以上は無理です。
そこで、内装費用の値引き交渉ですが、社長と腹割って話する!!
社長は話にならない私にびっくりする!
でも、自分の思いをぶつけて、情熱を伝える。
男らしい社長なので、よしっ!と、150万円で受けてくれる。
本当にうれしかったです!!
世の中に、拾う神あり!!
ありがとうございます!!
今も社長に感謝でいっぱいです。
もちろん、ドレスのノウハウを教えてくれる友人Kちゃんも
ありがとう!!
この気持ち、一生忘れません。
オリジナルデザインに辿り着くまで まだづづく・・・
日頃、私にとって理解のある主人ですが、
二人でよく将来のことについて語ることが多い。
よく「お店をやりたいね」って共通の話題になっている。
起業、開業の雑誌も一緒に買ったりする。
いつも夢物語ばかり語り合う。
しかし、いざ!やりたい意思を伝えると・・・
「はっ?」って言い返される。
「えっ?」って言い返す私。
「何で?」ってお互い思うわけです。
今考えると主人が正しいです。
なぜなら、私は何も深く考えずに無謀だからです。
何よりも子育て中ですし、開業資金が主人にも及ぶかもしれません。
この時ばかりは、主人も阻止するわけです。
だけど、逆ギレする私!!
そのあたり一面に起業開業の雑誌が破り散らす私。
バーってね!チラ~チラ~と舞い上がっていく紙。
本気である私に!!主人が気づく。
主人は「やるなとは言わない、だけどしっかりと計画してやれ・・・今すぐじゃなくてもいいだろ?」と
その通りである。
私「今やらなければ、いつならやれるわけ?計画ってこれ以上何を深く考えるわけ?」と反論する。
いつが妥当なんだ?子育ての終わりはいつ?何もかも疑問に思える私です。
失敗した時のことも考えたりする主人だと思いますが、
その時の私は失敗するって言葉が、頭に浮かんではきませんでした。
ただ行動するのみしか考えられません。
言い出したら聞かない私であります。主人はあきらめたのかな?(どう思ったのだろう?)
結局、私の好きなようにさせてくれました。
友人に最近、「あの時って、何でやるって思ったの?」
と質問されたことがある。
「頭がおかしかったんじゃない?」と自分を分析する私。
私自身もよくわからないのであります。
パパ、あの時、好きなようにさせてくれて、
ありがとう!!!
まだつづく・・・
次に考えるのは、店舗のこと
お店がないとドレス屋は始まらない。家賃はいくらだろう?敷金や礼金は?
とにかく、資金の総額を割り出したい。
そこで、近くの不動産屋を訪ねていく。
また子連れである。(しかもいつもジーパン姿)
実は、その前に、街を散策して、目星をつけていた。
当時対応してくださったSさん(50代後半)、彼はキーマンとなる。
今日も子連れだから、門前払いかな・・・なんて恐る恐る相談する。
しかし、Sさんは話を聞いてくれました。
すべて否定された私には、彼が救世主のように感じられる。
「多治見にはドレス専門店がないからいいかもしれませんね」と言ってくれた。
資料を広げて店舗を探す。その中にマンション建設予定の店舗を薦めてくれたが、
大分先の話である。そんな先の話はあまりピンとこないのである。
今すぐにやりたい私であります!(無知だから怖いものなし)
そこで、目星つけていた空き店舗へ案内してもらう。
新築ではありますが、2F真ん中にちょうどガランと空いていました。
16坪ぐらいのスケルトン状態。場所もいい。家賃は坪1万円ぐらい。
ドレス1着売れればいいかな?って単純計算する私。
ピンと来たっ!
ここに決める!!
と・・・・・さらに夢が膨らみ、頭の中は、やる!!以外に考えられなくなってしまう。
さて次の関門は主人です。(了解を得たい)
さらにつづく・・・
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